「iPad Proって自分にはオーバースペックかな?」といった疑問をもっていませんか?
最新のiPad Proは、M2チップを搭載し、驚くべきハイスペックなタブレットに進化しています。
しかし、高性能な機能をすべて使いこなすことができるのは、一部のユーザーに限られます。
この記事では、iPad Proのオーバースペックな機能について詳しく解説し、その必要性について考えていきます。
この記事を読むと、iPad Proの進化について理解できるだけでなく、自分にとって必要かどうかを判断するための参考になります。
結論iPad Proはプロ用途に高性能な機能が満載されたデバイスであり、その価値は確かにあると言えます。
ただし、一般ユーザーには必要のない機能も多く含まれているため、自分に本当に必要な機能を見極めて購入することが重要です。

「iPad Proを買うべきかどうか迷っている」あなたは、この記事を参考にしてください。


〈プロフィール〉
- iPad利用歴8年目
- iPad関連の記事を20記事執筆
- iPadとMacでブログを執筆中


iPad Proはどう進化した?
iPad ProはM1からM2チップに変わりました。
M1からM2チップに変わったことで、Apple Pencilを使ったときの体験が大きく改善されました。
イラストや絵画、マンガを描く人には嬉しい機能です。
対応したアプリでは、Apple Pencilの先端を画面に12mm近づけると、ペン先の位置が正確に分かるようになります。
以前は、正確に点を打つために、何度もやり直す必要がありました。
これからは一発で正確に描画することができます。
プロレベルで絵を描く人にとっては、この機能だけで新しいiPad Proを買う価値があるかもしれません。


iPad ProとAir、無印を比較
- チップ
- ポート/充電端子
- 生体認証
- Apple Pencil
- キーボード
- スピーカー
比較1|チップ
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
M2 | M1 | A14 Bionic | A13 Bionic |
スペック的には、
M2 ≧ M1 ≧ A14 Bionic
のような感じです。
M2やM1は高性能で、ハイエンドのタスクやデータ処理を行うのに適しています。
A14 Bionicは、M2やM1と比べると性能は少し低くなりますが、普通に使う分には十分な性能です。



クリエイティブな作業をしない場合は、A14 Bionicでも十分です。
比較2|ポート/充電端子
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
USB-C Thunderbolt / USB 4対応 | USB-C | USB-C | Lightning |
Thunderbolt / USB 4対応
- プロのクリエイターやパワーユーザー向け
- 高速充電や高速データ転送が可能
- 多くの新しいデバイスに搭載されている汎用性の高いコネクタ
- データの転送速度は比較的高速
- Thunderboltほどの高速な転送や充電はできない
- Appleが開発した独自規格のコネクタ
- データの転送速度は比較的高速
- 充電も可能
- 非常に小さい
将来的にUSB-Cに統一される可能性が高いことを考慮すると、USB-Cを搭載したデバイスを選択する方が、長期的な観点からは有利です。
比較3|生体認証
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
Face ID | Touch ID (電源ボタン) | Touch ID (電源ボタン) | Touch ID (ホームボタン) |
Face IDとTouch iDの特徴はそれぞれ次のとおり。
- iPadの画面に向けて顔をかざすだけでロックを解除
- 手がふさがっているときに便利
- さまざまな角度から認識される
マスクをしているときには使いにくいため、現在の時代の状況によっては不便な場合があります。
- 指紋をセンサーにかざすことでロックを解除
- 顔が隠れている場合や、手袋をしている場合に便利
- ホームボタンや電源ボタンに搭載されているため、画面をタップすることなく素早くアクセスできる
Face IDとTouch IDのどちらがおすすめかは個人の好みや使用状況によって異なるということです。
マスクを着用することが多い場合はTouch IDが便利かもしれません。
より手軽にアクセスしたい場合はFace IDがおすすめです。
比較4|Apple Pencil
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
第2世代 | 第2世代 | 第1世代 | 第1世代 |
Apple Pencil(第2世代)
- iPad Proの上部(側面)にマグネットでくっつけることで充電
- 筆圧センサーの感度も向上
- 側面をダブルタップすることで機能を切り替え
Apple Pencil(第1世代)
- LightningケーブルでiPadに接続することで充電


比較5|対応キーボード
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
Magic Keyboard Smart Keyboard Folio | Magic Keyboard Smart Keyboard Folio | Magic Keyboard Folio | Smart Keyboard |
》Magic Keyboardについてはこちら


Magic Keyboard


Magic Keyboard Folio


比較6|スピーカー
iPad Pro (第4世代) | iPad Air (第5世代) | 無印iPad (第10世代) | 無印iPad (第9世代) |
---|---|---|---|
4スピーカー | ステレオスピーカー (横向き) | ステレオスピーカー (横向き) | ステレオスピーカー |
iPad Proの4スピーカー
上下左右の4方向から音を出すことができ、画面の向きに関係なくユーザーにとって最適な音の聞こえ方を実現できる。
iPad Airのステレオスピーカー
(横向き)
左右の2方向から音を出すことができる。iPad Proに比べると音の立体感や広がりは少ない。
無印iPadのステレオスピーカー
4スピーカーやiPad Airの2スピーカーよりも音の広がりや立体感は少なく、音の豊かさや低音・高音の表現力も劣る。



イヤホンやヘッドフォンを使う場合には、スピーカーの違いは関係ありません。


iPad Proがオーバースペックだと感じるポイント6つ


出典:Apple
- M2チップ
- 5G対応(セルラーモデルのみ)
- ストレージ
- 最大16GBのRAM
- USB-C / Thunderbolt
- ミニLED※12.9インチのみ
大多数の方にとっては、iPad Proはオーバースペックになる可能性があります。
ポイント1|M2チップ
iPad Proで動画の編集や書き出しを行ったりApple Pencilによるポイントを使ったりしない人をのぞいては、M2チップの性能はオーバースペックです。
今後M2チップの性能を活かせるような機能が実装されるかも知れませんが、現状ではまだまだです。
- 動画の編集や書き出しといった作業をしない人
- Apple Pencilによるポイントを使わない人



イラストのお仕事をしている人には良さそうです。
ポイント2|5G対応(セルラーモデルのみ)
「iPad Pro」は「5G(サブ6)」に対応しています。※5G対応はセルラーモデルだけです。
5Gはまだまだ対応しているエリアが少ないのが現状です。
特に都心部に住んでいない人にとっては、対応しているエリアを探すのが大変なくらいです。
- Wi-Fiモデルを使っている人
- Wi-Fi環境でiPadを利用している人
- 地方に住んでいる人



5Gは今のところは必要ないと思います。
ポイント3|ストレージ
iPad Proのストレージは、
- 128GB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
- 2TB
です。
ですが、重たい動画を扱う人でもない限り512GB以上の容量は必要ありません。
コンテンツ消費がメインの人にとっては、128GBでもオーバースペックと感じるかも知れません。
- コンテンツ消費がメインの人



自分の使い方でご検討ください。
ポイント4|最大16GBのRAM
iPad Proは最大で16GBのRAMを実装しています。
ちなみにiPad Pro 2021のRAMは次のようになっています。
容量 | RAM |
---|---|
128GB | 8GB |
256GB | 8GB |
512GB | 8GB |
1TB | 16GB |
2TB | 16GB |
大量のレイヤーを使う人などは16GBのメモリは恩恵を感じられるかも知れません。
ですが16GBのRAMは、容量が必要なくても1TB以上のiPad Proを購入する必要があります。
- 大量のレイヤーを使う作業をしない人



1TB以上は価格が高くなりすぎ……
ポイント5|USB-C / Thunderbolt
4Kディスプレイの接続数が2台に倍増し、8Kディスプレイの接続も可能となっています。
- iPad Proをディスプレイに接続して使わない人
ポイント6|ミニLED※12.9インチのみ
12.9インチだけですが、ミニLED採用のLiquid Retina XDRディスプレイです。
ちなみに「ミニLED採用のLiquid Retina XDRディスプレイ」の特徴は以下のようなものです↓
- しっかりと黒を表示してくれる
- 有機EL並に画質が美しい
- 画面の焼付きが起こらない
素人目には、はっきりとはわかりづらいです。



デザインや画像・動画編集の仕事をしている人ならわかるのでしょうが……


iPad Proは勉強用にはどう?
iPadは勉強用に最適です。
理由は、
- ノート代わりにメモや図が書ける
- Magic Keyboardを使ってパソコン代わりにも
- 調べ物にも最適
- 映像授業などの視聴
といったことに使えます。
ですがこれらの作業は無印iPadでもiPad Airでも可能です。



勉強用にiPad Proはオーバースペックとなりそうです。


iPad Proを買っても後悔していない理由3つ
【結論:オーバースペックかもしれないけど欲しければ買っても、きっと後悔しない】
確かにM1搭載のiPad proは、多くの方がその性能を持て余すことになるでしょう。



ですが私はiPad Proを買いました。
理由は、
- デザインが好き!
- 長く使うから!
- Pro以外は届くのが遅い
理由1|デザインが好き!
気に入ったデザインのものを買うとテンションが上がります。
お気に入りのデザインのものを買うと
- 触りたくなる
- 使用頻度が上がる
- 作業効率が上がる
- 技術的な向上につながる
といった効果があります。
デザインなら「iPad Air」でも良いのでは?という意見もあります。
ブログ記事の作成がメインなのでどうしても「Magic Keyboard」が欲しかったのですが……
「iPad Air(第4世代)」に「Magic Keyboard」を装着するとカメラの開口部があまりかっこ良くないという変なこだわりが……
「iPad Air(第4世代)」に「Magic Keyboard」を装着すると、カメラ部分が大きく開いた状態になります。
これは完全に外見の問題ですが、当時の僕は個人的に好きではなかったというか……



ちなみに今ならiPad Air(第5世代)買います。
もうカメラ部分は気にしません(ほとんど見ないので)
価格やコスパを考えると、無印iPadがとても良い選択肢だと思います。
ですが後述する理由のため無印iPadは選択肢から外しました。
》Magic Keyboardについてはこちら


理由2|長く使うから!
長く使うことが前提なら、少し高くても納得できるものを買うのは良い選択です。
毎年新機種が出るたびに買い替えることをしないあなたは、納得できるものを購入するのがおすすめ。
Appleさんのサポート期間はとても長いので、トラブルで故障することがあれば別ですが、5年くらいは全然使うことができます。
2014年に発売した「iPad Air2」は7年以上もサポート期間がありました!



将来的にやりたいことが増えても、M1を搭載したiPad proなら対応できます!
「ステージマネージャ」も「M1チップ」搭載のiPad Proは対応しています。
理由3|Pro以外は届くのが遅い!
Proを選んだ一番大きな理由は、他のモデルは届くのが遅いからです。
世界的な半導体不足の影響からか、iPadをポチってから届くまでにもの凄く日数がかかります。
私が購入時(2021年12月中旬)にポチろうとしたら、無印iPadは届くのが2022年の2月と表示されました。



完全に年越してしまいますね。
Proも届くのが早いわけではないですが、2週間ほどで届きました。
無印iPadやiPad Air4がいくらコスパが良いといっても、欲しい時に物がなければ機会損失になってしまいます。
中古など、別のルートで早く手に入れることができるのであれば無印やAir4も良いと思います!


iPad今買うなら
僕は『iPad Pro』を購入しましたが、届くのが遅かったり、カメラの開口部が気になったりすることがあるかもしれません。
しかし、そんな些細なことを気にしなければ、『iPad Air(第5世代)』は最もおすすめできるiPadです。
『iPad Air』にはM1チップが搭載されており、iPad Proとほとんど同じ機能が使えます。
さらに、『iPad Air』は『iPad Pro』と同じ「256GB」のストレージを持つ場合でも、価格が26,000円も安くなります。
》iPad Air(第5世代)についてはこちら




iPadをお得に購入するには
iPadをお得に購入するには、Appleの認定整備済品や中古を検討することもおすすめです。
特にApple認定整備済品は新品とほとんど変わりません。
》Apple認定整備済品や中古でiPadを購入するときのポイントは次の記事にまとめました


まとめ
iPad Proは高性能で、クリエイティブ作業やビジネスシーンで活躍できます。
高精細なディスプレイ、高速なネットワーク、豊富なアプリケーションも利用できます。
オーバースペックであっても、クリエイターやビジネスマンにおすすめです。

